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合格者にも危うさがある

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昨日の記事の補足です。

昨日の記事の最後に、「都立1本」を願う人にとっては、(受かった人にとっても、受からなかった人にとっても)とりわけ危うさを感じると申し上げました。

不合格になった人はともかく、合格した人にもリスクがあるのか?

進学先で深海魚になってしまうリスクでしょうか?

まあ、都立中高一貫校に限らず、御三家にだって深海魚は発生します。
ただ、都立中高一貫校の場合は、私立とは異なる理由で注意すべき点があると思います。

それは、

「入学後の指導にマッチした子が選ばれていない可能性がある」

というリスクですね。

都立中高一貫校は、学習の面では私立の進学校と同じようなことをしているのです。
カリキュラムの進度は早く、宿題も多いです。

では、適性検査を潜り抜けてきた子は、必ずそれに耐えうるのか?

適性検査というやや特殊な方法で選考しておいて、実際の教育が進度の早い先取り教育であった場合、明らかにアンバランスですよね。

これは私の個人的な考えですが、
思考力メインの適性検査で取ったらなら、先を急ぐよりも、じっくり思考力を養成するカリキュラムを組めばよいのにと思います。
逆に、入学後にどんどん先取り教育をしていきたいのならば、入試も先取りした内容である方が理にかなっていると思います。
(建前上、そういうことはできないのかもしれませんが)

都立中高一貫校に進学する場合は、それなりにエンジンを吹かしていかないといけないでしょうし、もし、「頑張っているのについて行けない」となるようなら、「その子の成長には合っていなかった」ということもあるかと思います。でも、そこに至って途中下車するのは、相当な決断力が必要ですよね。

まあ、科学の実験のように、人生を2つの条件で対比しながら歩むことはできません。1つの選択をしたなら、その道が最善であったと納得できるように進むしかないのですけどね。

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コメント

  1. ゴマだんご より:

    青ティさん、はじめまして。
    いつも教育関連をメインに各方面への鋭いご考察、楽しく拝見しております。

    うちには、別の都立一貫校に通う子どもが2人おります。
    適性検査は何とか通ったものの、やはり求められる適性が合わなかったといいますか、
    親から見てせっかくの都立中の良さを享受できていないと感じるところがあります。

    勉強面では、小学校の頃に中の上程度の成績(あゆみの評価で2が多くても)であれば、
    塾等で適性検査対策をして合格することは可能だと思いますが、要領よく合格してしまい(適性検査ってそれができてしまう)、コツコツ自学するモチベーションが続かないとやはり苦労します。でもうちを含め、そういう子はそこそこいるようですので、学校側もそれなりに対応してくれているとは思います。
    そもそも好奇心や学校活動への積極性が薄いタイプですと、様々なきっかけとなるようなたくさんある任意参加の活動などもスルーしてしまい、もったいないを通り越して申し訳なくさえ思います。

    高校受験を回避して打ち込みたいものがあったわけでもないうちのような場合は、高校受験があった方が成長したかも、、と今更ながら思ってみたりもしています。

    つらつらと書いてしまってすみません。
    これからも、チリ太郎君を応援しつつ記事を楽しみにしています♪

    • 青ティ より:

      ゴマだんご様

      コメントありがとうございます。また、いつもブログを読んでいただいているとのことで、大変嬉しいです。

      お子様を2人も都立中高一貫校に合格させたとすれば、ご近所でも評判のご家庭なのではないかと思います。
      私など、子育てに関してはまだ何もしてあげられていない段階なのに、ブログでは偉そうなことばかり書いていて、
      内心は少々恥ずかしく思っているくらいです。

      やっぱり親の素直な気持ちとしては、子供が1つ段階を上がれば、「もっと上へ、更に上へ」と思ってしまいますよね。
      そこで満足してしまう親の方が少ないと思いますし、「ああしていればどうだっただろうか」という思いも、
      常に持ち続けるような気がします。(私も、チリ太郎がどこに進学しようが、そういう思いは持つのだろうなと思っています。)

      それが、もう少し上の世代の先輩などと話しをしていると、子供の勉強や進学はおろか、就職やら結婚やら、人生全般において、
      「ああしていれば違う結果が…」という思いを持ち続けている人と、見事なまでに子離れしている人とに分かれます。
      もう少し先に経験することなのかもしれませんが、2者を分ける違いって何だろうなと今から考えてしまいます。

      できれば、程よい頃には後者のように達観したいなと思っているのですが。