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旅の空の下

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2月1日ですね。
この特別な日の日中に記事を書くわけですが、当然ながら、この段になってアドバイスやら、説教くさい話やら、妙に何かを讃えることなどはしません。

おそらく、受験校の待機所で時間を持て余している保護者様に向けて、「暇つぶしになる記事」を書きたいなと思っています。

私たち家族は、チリ太郎の入試休みを利用して小旅行に出ています。
観光とスキーをする予定です。

私立学校はこの通り行事に関連する平日休みも多いのですが、普段は土曜に授業や部活があり、結局1日オフなのは日曜だけなんて週が続きますので、こんなときは何かしてあげたいと思ったりします。

思えば1年前のこの日は現在通う学校の試験日だったわけですが、親の方は当然忘れることができない思い出として鮮明に記憶しています。
その点、チリ太郎の学校は送り迎えの付き添いは1名までと注意書きがあったのですが、学校までの送り役を譲ってくれた妻には感謝しています。
第1志望校の試験日に立ち会えたことは、私の人生の宝物の1つです。
(妻の方は、チリ太郎に合格を伝えたという宝物を持っているはずです)

あれから1年、チリ太郎は成長しました。
変わらないところもあって、いまだに私や妻と手を繋いで外を歩いています。
1年前の時点で、そんな6年生男子は周りにいませんでしたが、ちっとも変わりません。
それでも、ちゃんと普通の中1に近づいてきたというのか…。
小5秋には授業態度に問題がありすぎて、早稲アカに入塾を断られた黒歴史がある子ですからね。
今ではそのエピソードに苦笑いで応える常識が備わってきました。

人並みに生意気さもでてきました。
そのせいで、妻とは毎日バトルをしています。
毎日バトルという点では1年前と変わっていないという不思議さがあります。

そのバトルを傍観している私にも、少し心境の変化があります。

1年前は、「煩わしいバトルなんてしてないで、勉強を進める方向にもっていこうよ」と少なからずうんざりする気持ちがあったのですが、受験が終わり、時間の流れがゆっくりになると、

「これはチリ太郎の成長に必要なことなのかもしれない」

と思うようになりました。

今の時代、子供と本気でぶつかってくれる他人は大人、子供の別なく少なくなっています。
本気でぶつかって、人間の素をさらけ出せるのは家族ぐらいなものです。
だから、当人同士はそんなつもりはなくても、これも立派な人間教育だと思うのです。
(前回の記事では「俳優になれ」と言っていますけどね、普段は人間臭くあって良いと思ってます)

そう考えてみると、

子供が勉強をちっともしてくれなくて、小言を連発した日々も、
ゲームをやめられない子供にイライラを募らせた日々も、
ささいな出来事に大人の方がキレて怒鳴ってしまった瞬間も、

無駄なことなんて1つもなかったのだと気付かされます。
親が子育てに苦労して、子供とぶつかって泣いたり悩んだり怒ったりしたことは、全て子供の人格の成長の糧となるはず。

きっと皆様のご家庭でも、似たような経験をされてきた方がいらっしゃると思うのですが、安心してください。
間違いなく、そうした感情のぶつかり合いが、お子様の人間的成長に繋がったと実感できる日が来ると思います。

この中学受験という特別で濃密なイベントは、そうして家族ぐるみで子の成長を促す壮大な仕組みと考えることができるかもしれませんね。

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