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塾の先生ってすごいなと思った話 その1

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緊急事態宣言、期間延長が決定されましたね。(ほとんどの人が知っていたことですが。)
学校の休校措置はどうなるのか。できれば、学校の再開とともに、民業ではありますが、塾の再開も検討してほしいですね。
我が家は塾には関係ありませんが、多くの子育て世代において、塾は学校と同じくらい重要でしょうから。

本日はそんな塾に関係するお話。(少し長いので2本に分ける予定です。)

過去記事にも書きましたように、私は中学生のときに塾には通っておりましたが、小規模の学習塾でしたし、結局、高校時代も予備校などにはいきませんでしたので、「進学塾」というような塾とは無縁の人生でした。(「学習塾」と「進学塾」という区別は自分が勝手にしております。)
私が進学塾、しかも、小学生を対象とするような進学塾に足を踏み入れたのは、生涯2箇所だけです。過去記事にも少し書きましたように、チリ太郎が4年生のときに受けた、「全国統一小学生テスト」の受験会場に選んだ塾です。今日は、その時に感じた進学塾についての所感を書いてみたいと思います。

全統小6月のテストの会場に選んだ塾は、最寄り駅から1駅先にある小規模な進学塾でした。
この塾には、事前授業とテスト当日、結果受領時のカウンセリングで計3回お邪魔したのですが、初めて足を踏み入れる進学塾でしたので、いろいろなものに興味津々でした。

マンガ「2月の勝者」を読んで、中学受験を扱う進学塾のイメージというものをある程度持っていましたが、興味本位で見てみたいと思っていたのが、教室の様子、通っている生徒の雰囲気、塾の先生の雰囲気(その時興味のあった順)でした。

正確に言えば、そうした進学塾の雰囲気を体感して、チリ太郎がどういう感想を持つかが一番の興味でしたが、私自身も初体験のものが多かったので、とにかく見るもの全てが興味深く感じられたというところです。

体験授業で初めてお邪魔したとき、小さな受付の壁にビッシリと貼り出された「○○さん、△△中学合格!」という張り紙を見て、「そうそう、こういう雰囲気だよな」と思いました。待合のソファ近くに、ルービックキューブやそのシリーズのようなパズル系のおもちゃがたくさん置いてありましたが、これも定番ですかね? 子供たちが暇つぶしに使うのでしょうか。
塾の先生は、私が思っていた以上に世間ずれした風体の方が多く、まあまあ驚きました。この辺りは、大手の進学塾であればもう少し違った雰囲気なのでしょう。(黒木先生のような人はいませんでした。)

チリ太郎が事前授業を受けている間、受付近くの待合スペースで待っていたのですが、まあまあ時間があったので、貼り出してある合格実績をじっくりと見ました。
その頃の私の知識では、知らない名前の学校が多く(所謂「男女御三家」もあやふやなレベルでした)、持っていたタブレットで調べながら見たのですが、地元の私立学校の名前が多い印象でした。そういう意味では、近隣にどういう私立学校があるのかがわかり、参考になりました。また、同じ子の実績が張り出されているのも気になりました。優秀な子が塾の実績を底上げしているわけですが、この点、生徒の名前が出ていれば重複実績は明らかなので、隠そうとしないだけ好印象でした。

その日、私たちのように子供の事前授業に付き添いで来る親御さんが多いものと思っていましたが、ほとんど大人を見かけることはありませんでした。よく考えたら、全統小テストをこの塾で受ける生徒は内部生が多いのでしょうから、みな1人で来ますし、そもそも事前授業になど参加しないのですね。
しばらく待っていると、若くて奇麗なお母様が1人、小さなお子さんを迎えに来ました。お子さんは小学1年生くらいに見えましたので、進学塾は4年生くらいから通うものと思っていた私はまあまあ驚きました。
思えば、全統小テストでも小学1年生から受験できるのですし、その学年の子が進学塾にいたとしても不思議ではないのです。その子は、全統小の事前授業か、その塾自体の体験授業に来ていたのでしょう。

若いお母さまを前に「いやー、〇〇くん、落ち着いたものでしたよー。もう、僕の同じ頃と比べると雲泥の差です。」などと愛想よく話す担当講師。しかし、私は心の中で思いました。「(こんな小さい子を塾通いさせようという意識の高い親御さんなんだから、この場合の比較対象は塾講師のあなたでなく、過去の超優秀な生徒さんだろ。)」

そんなこんなで主に心の中で遊びながら時間をつぶしておりましたら、チリ太郎が事前授業を終えて戻ってきました。
チリ太郎は落ち着きがなく、周りのお子さんに迷惑をかけたりしないかが心配でしたが、講師の先生と軽く話した感じでは「熱心に聞いていた」ということでした。
帰り道に本人に聞いたところでは、「過去の参考問題を解いた」とのことで、「1つの解き方だけでなく、別の解き方も教えてくれた」と嬉しそうに話していたので、やっぱり塾の先生というのは教え方が上手なんだろうなと思いました。

それから翌日のテストを挟み、2週間後にテスト結果の返却とカウンセリングで塾を訪れたときのお話は、別の記事にも簡単に触れました。本日は同記事で書かなかったことについて、触れておきたいと思います。

カウンセリングを担当された先生から開口一番告げられたことは、「いやー、チリ太郎君のテストの当日の様子なんですけど、テストが終わったら各自休憩してよいとお話していたら、毎教科教室を抜けてトイレに行ってたんです。この子大丈夫かな〜って心配してたんですよね。でも、結果が良くて私もびっくりです。」

おそらく、チリ太郎なりに緊張していたのでしょうね。先生のお話で当日のチリ太郎の様子が目に浮かぶようでしたので、ちょっとおかしかったです。

同回のテスト結果は、まあまあ良いものだったのですが、その中でも国語と社会については算数と理科より低い点であり、得意教科、苦手教科の傾向は明らかでした。しかし、その時の先生は、「苦手教科をこう克服していきましょう」等、チリ太郎の課題に触れることはありませんでした。その塾や先生なりの考え方があったのでしょうね。

私は、カウンセリングの中で入塾の勧誘があるものとある程度身構えていたのですが、そういうこともなかったので、資料に入っていた夏期講習について質問してみました。

「この夏期講習の資料に5年生と4年生のカリキュラムが載っているのですが、4年生の勉強時間は意外と短い印象です。やっぱり、4年生くらいですと、体力的なことを配慮するのでしょうか?」

これは率直に私が思ったことでした。その資料で、4年生の夏期講習は、トータル期間1週間のうち各日半日程度が勉強時間に割り振られていたのですが、私はもっと1日中勉強するような学習スケジュールをイメージしていたのです。
それに対する先生の回答は次のようなものでした。

「そうですね。体力的なものというより、なんと言いますか、小学4年生くらいなら、習い事を一生懸命したり、友達と遊んだり、家族で旅行に行ったり、勉強以外のことに時間を割くべきという意味合いが強いですね。」

「そういうものですか。塾ってもっと猛烈に勉強するものだと思ってました。」

「勉強だけしても、なかなか知識が定着しないんですよ。例えば、原っぱで遊んで花を見る、虫を見る。4年や5年の理科の学習で出てきますけど、実際に見たことあるものについて学ぶ方が知識の入り方が違います。そんなふうに、小学校4年生の期間は、いろいろな体験をしておくべき時期だと思うんです。それが5年生以降の勉強の糧になりますから。」

先生のこの言葉は、私の中で非常に腑に落ちるものでした。
同時に、「やっぱり塾の先生ってすごいんだな」と感心させられました。

私は、全統小テストを受けたこと自体もチリ太郎にとってよい経験になったと思いましたが、親自身が進学塾というものを見て、先生とお話をできたことも非常に大きな経験になったと思っています。

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1日でも早い学校と塾の再開をお祈りします。みんな頑張れ!
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