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子供には遠すぎて見えない

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先日、妻と朝食を食べながら会話をしていたのですが、国公立大学の前期入試が目前(2/25から)に迫っているのですね。

なぜその話題になったかというと、

妻:「チリ太郎の学校の卒業式の頃には高3の進路は決まっているのかな?」

と問われたので、

青:「確か、決まっていない子が多い状態で卒業式を迎えるはずだよ」

と答えたものの、詳細が分からず改めて調べて気がついた次第です。

チリ太郎の学校に限らず、私立中高一貫校はだいたい3月上旬に卒業式が行われると思います。
そうしますと、国公立大学の前期合格発表が3月の第2週あたりなので、実情としては、

「多数の生徒が卒業式の時点では進路が確定していない(推薦組・私大本命組を除き)」

というところですかね。
(相当今更感がありますが…、どなたかフォローいただけましたら幸いです)

妻は大学受験をしておりません。
私は大卒ですが、国公立前期で合格をいただき、結果として大学は1校しか受験しなかったため、ほとんど受験に関する記憶が残っていないのです。(しかも自慢できるような学歴でもなく)

まあ、敢えて自慢をさせていただくなら、私は3人兄弟でしたので、小学生の頃から常々

母:「我が家は3人も兄弟がいるから国公立大学しか行けませんよ」

と言い聞かせられてきました。

私は親の教えに従い、私立大学を「通わないなら受験料も入学金もったいない」と回避し、「国公立も受かりそうなところを前期・後期で受ければ大丈夫でしょう」と考えて受験日程を組んでいました。
親も進路は子供任せでしたので、今から思うとひどく舐めた計画だったかもしれません。

また、私の大学受験の記憶が薄いのは、「思い入れ」という部分も関係しているかもしれません。

憧れの志望校があり、努力して、勉強して、それでギリギリ届くかどうかという経験をしていれば受験勉強の思い出とセットで記憶にも残っていたと思いますが、残念ながらそういう受験ではなかったのですよね。

まあしかし、改めて大学受験の日程などを知ってみると、チリ太郎が受験する5年後はどうだろうと気になってきます。

多くの親御さんが1番に願うことだと思いますが、私も

「よい大学に行ってほしい」

というより

「やりたいことを見つけて、それに合った進路を見つけてほしい」

と思っている方です。

ただ、「やりたいことを見つける」というのは、私自身にも経験がありますが、高校生ぐらいの子にとっては意外と難しいことです。

ですから、もしその時点でやりたいことが無かったら…

もうそれは、

「(実力に見合った)そこそこ良い大学に行っておく」

という目標になってしまいます。不本意ですが。

先日、中学受験が終わって、今は多くのご家庭が新たな中高生活に希望を膨らませていることと思います。
その中高生活を1年経験した私の感想としては、

「まあ、勉強は全然しないよね」

という感じです。
チリ太郎は中受の準備期間も短く、勉強内容的にもどっぷりというほどでもなかのですが、それでも中受時とのギャップを感じてしまうぐらいです。

大学受験という目標は子供にとって遠く、まだ実感もわかないものです。
目標もないのに勉強習慣を維持できる子というのは、これはもう性格ですよね。

親からすると、「頑張って中学受験したのだから、進学先では充実した、キラキラした中高生活を送ってほしい。もちろん勉強も引き続き頑張ってほしい。(学費もそれなりにかかっているのだから)」
と思いがちですが、子供は充実した中高生活を求めて中学受験をするのかというと…、口ではそう言うかもしれませんが、大人が考える「充実」とは微妙に感覚が違うと思うのですよね。
ですので、子供が日々ダラダラ過ごしていたとしても、1年生や2年生の間はそんなに怒るべきではないのかなと思っています。(よそのご家庭の教育方針には口は出しませんが)

私はもともと、「中学受験は短期決戦」と考えており、「実質は小学5年生からの勝負」とこのブログにも書いてきました。
一方、子の大学受験は未経験ですが、「実質高校から(3年間)の勝負で、本人が自立して主体的に取り組めるかが成否を分ける」と思っています。

ですから、中学生の頃の勉強はそこまで上位の成績を取ることに拘る必要はないと思っています。(落ちこぼれそうならケアしなければなりませんが)
むしろ、順調に進まない経験、失敗して試行錯誤する経験、時間を無駄にしたかもと後悔する経験などを積んでくれた方がよいと思っています。
そういう経験が、高校の時期に自立して主体的に勉強に取り組めるかに繋がっていくと思うからです。

「大学受験までの準備期間は短い」とおっしゃる方もいますが、私は「十分すぎる時間がある」と思っています。

十分すぎるほど長い期間だと思えば、失敗を避けて、ただただ計画的に、結果として「順調そう」に進むのはもったいないです。
回り道や失敗があっても、少しずつ自分で考えて行動させるようにしたいものです。
急がば回れの中高一貫生活です。

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