11月中旬頃、チリ太郎の学校ではインフルによる学級閉鎖が相次ぎました。
それも12月に入って落ち着きましたが、授業の進度などはいろいろと調整が大変だったことでしょう。
現在は期末テストの真っ最中。
そんな中でふと思い出しました。
青:「チリ太郎、10月に学校で受けた駿台模試の結果って返ってこないね」
チ:「ああ、なんかね、返ってきてるみたいよ」
妻:「なんで他人事なんだよ…」
青:「オンラインで受講登録してたみたいだし、ログインすれば結果が見られるという意味かな?」
チ:「うん。ログインの説明の紙はもらったよ」
妻:「そこまで説明を受けて、見ようとは思わないんだ…」
チリ太郎、昔からそうなのですが、基本的に「結果」に対しては関心が薄いんですよね。
まあ、模試なんて嬉々として受けるものではありませんが、それでも、受験するときは割と前向きなんです。ただ、結果については、促されないと見ない。(しかも、渋々感がすごい)
普通、率先して受験したなら、結果も速やかに確認したいと思うはずなのですが…。
まあそれで、仕方がないので私が自分のiPadでログインし、チリ太郎に結果を見せてあげました。
ちょっと話は逸れますが、チリ太郎も自分用のiPadを持っています。
でも、こういう「真面目なもの」には絶対に自分のiPadを使用しません。
例えば、教育用の動画を見るとか、部活の連絡事項を確認するとか、模試の結果を見るとか、オープンキャンパスの申込をするとか…、そういう真面目なものには自分のiPadではアクセスしません。
iPadはおバカな動画の視聴かゲームのみ。それがブラウザのタブに並んでいます。
それがチリ太郎の拘りであり、聖域であったりします。(この「オフ空間」で、真面目なページは開かせない。みたいな)
それで、駿台模試の結果です。
試験を終えた日の感想では、
青:「どうだった? 外部模試」
チ:「うーん、難しかった。」
青:「そうかー。でも、駿台模試といえば最上級の難易度として有名らしいから、みんな難しいと思ったんじゃないかな。ちなみに、おとさんのレベルでは受けたことすら無いよ。そういう模試だから」
チ:「そうなんだ」
チリ太郎の成績の詳細は書きませんが、偏差値60をクリアするまあまあの成績でした。
学内での偏差値や順位で見ると、校内の実力テストの順位と同じぐらいの成績で、よくできている方です。
青:「いや、これ、結構いいんじゃない?! 駿台模試でこの偏差値は…」
チ:「そうなの?」
青:「おかしいなぁ。この成績だったら率先して親に見せるけどね。おとさんなら確実にドヤ顔で出すね」
今回の受験科目は国数英の3教科ですが、一番良かったのは数学、次に国語、やや伸びなかったのが英語でした。
志望校判定は5校ほど登録できますが、訪れたことがある大学に加え、全く足を踏み入れたこともないであろう大学が2校ほど選ばれていました。判定はAやBもあればCもありますが、Dは無かったので実力相応のところが選べているのかなと思いました。
(この模試ではA~D判定まででの4区分でした)
青:「へー、こんな大学、自分で調べて登録したんだね」
チ:「まあ、一応」
学部は全て理系でしたが、工学系ではなく理学系という感じ。
化学や物理が得意なチリ太郎の興味がそのまま反映されている気がしましたが、まあ、そのあたりはあと2年の間にいろいろ知って、変わってくる可能性もあると思います。
と、チリ太郎個人の成績の話はここまでで、以下は少々気になった点。
今回の駿台模試では、各教科の得点に対して全国偏差値(及び順位)と校内偏差値(及び順位)が出ていました。
校内順位では、チリ太郎の成績が普段の校内実力テストの順位とあまり変わらなかったことから、比較的正確に現在のチリ太郎の立ち位置を示しているように思いました。
その中で、チリ太郎の学校の教科別の平均点を全国平均と比較すると
国語:200点満点中15点ほど高い
数学:200点満点中15点ほど高い
英語:200点満点中、全国平均を上回るもののほぼ同じ
という結果。
駿台模試の受験層は比較的偏差値の高い学校であると思いますが、やはりチリ太郎の学校はそれなりに優秀な子が集まっているのだなと改めて感心しました。
ただし、英語については他の学校との比較でアドバンテージが無いのですから、ここだけは注意が必要です。自校の中でちゃんと出来ていると思っても、上位校の中では「それが普通」ということですから。
このことだけをもって、「チリ太郎の学校の英語教育は少し弱いのかもしれない」と言ってしまうと、教科担当の先生には少々気の毒かもしれません。
中学受験しない層も、英語だけは先取りをしている子が多いでしょうし、国際化の流れの中で語学教育に力を入れている学校も多いでしょう。
しかし、この結果を見て教科担当の先生は「少し奮起して指導して欲しいな」とは思います。
まあ、一番奮起して欲しいのは生徒本人ではありますけどね。
チリ太郎の学校はここ数年、東大合格者数を落としています。
その要因として、「理数系教科に強みのある学校(生徒)が苦戦している」という見方をする方もいらっしゃいます。
おそらく、それって正しい分析なのだと思います。
現在の東大(理系)の2次試験の傾向では、数学が難化しすぎていて得点を見込み辛くなっており、英語を2次試験の得点源にしなければいけないというのがセオリー。
ですので、理系志望でも英語の完成度が最重要になっているはずです。
もちろん、私立の上位校は東大の予備校ではありませんので、東大入学者数が全てではありません。
しかし、実際にそこを目指す層が多いのであれば、生徒の進路の希望を叶えるためにも無策でいてはいけないと思います。
同様に、親の意識も重要です。
英語は習うより慣れろ的な面も強い教科であり、どうしても一定以上の「勉強量」が必要になります。
これを学校に求めてしまうと、
宿題の増量
単語などの小テスト実施
みたいなつまらない、やらされ教育に流れてしまいます。
そうならないためには、いい意味で「学校を頼らない」気持ちが必要かもしれません。
もう少し丁寧に言えば、「学校に任せるところ」と「家庭でやるべきところ」をしっかり分別することですよね。
まあ、こうしたことに、親よりも先に生徒自身が気づいてくれるのが一番理想的なのですけどね。