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進化を止めない体育祭

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先週、チリ太郎の学校の体育祭が行われました。
当初の開催日であった土曜日は雨となり、早々と翌日への順延が決定されました。
日曜日はかなり気温が高くなるという予報でしたので心配しましたが、当日は一日中曇りで直射日光にさらされなかったのが良かったです。時折風も吹いて、この時期の中では「体育祭日和」と言ってよい気候だったと思います。

我が家は今年で4回目の体育祭。もう慣れたものです。
以前は朝から夕方まで張り付いて観戦していたのですが、体力が持ちませんので、チリ太郎の出場する種目を予想して訪問しました。
体感になりますが、会場は昨年と比較しても観覧者が多かったです。
昨年から制限を設けない一般公開も復活しまして、もしかしたらこれが標準的な規模感なのかもしれませんが…。

公立・私立関係なく、特に長く続いている行事には「伝統」という名の下に不変のイメージがついて回ります。よく、中高一貫の上位校ですと、「学校行事に伝統が息づいている」などと紹介されますので、そういうレポートがイメージを補強している面もあるでしょう。
ただ、行事の大枠としてはその見方は正しいと思うものの、実際には競技のルールから観戦方法、来場者対応など、開催年によって細かな変更が施されることの方が多い印象があります。それが4回目の観戦を終えた私の感想です。

一例を挙げれば、チリ太郎の学校の中学1年生の学年競技に「輪抜け」という面白い競技があります。(私はこの競技が大好きです)

中央に杭とロープでつながれたフラフープぐらいの大きさの輪があり、四方からスタートした各チームがその輪を潜って自陣に戻るリレー競技です。このロープに繋がれた輪はロープの範囲で移動でき、実際に走者が持って移動することもできるため、そこに戦略性が生れます。
早く輪を潜って戻るだけでなく、他チームが潜るのを妨害したり自陣近くに輪を運ぶことができますのでね。

チリ太郎が中学1年生のとき、この輪抜けの輪は4つの輪を合体させた形でした。後年、それはコロナ対策で走者が密着することを避けるための措置であったことを知りました。(現在は1つの輪に戻っています)

他にも、騎馬戦系の競技は、昨年度からヘッドギアだけでなく、胴体にもプロテクターをつけるようになっています。
総じて言えば、生徒の安全に関連することは競技選定やルールも含めてかなり細かな対応がされています。

息子が入学し、何年も同じ行事を見続けていると、その年だけの臨時措置、前年の反省を踏まえて微修正が加わった事項など、意外と「変化している部分」に目が行きます。
その点では、10年以上前の卒業生が体育祭を観戦したら、「俺たちの頃とは随分変わったなぁ」という感想を持つのではないかと思うぐらい、結構変わります。

「伝統」という一言で思考停止することなく、むしろ毎年進化しているところは率直に「すごいなぁ」という印象を持ちます。

今年の観戦でもう1点私が感じたのは、やっぱり「体育祭の主役は高3生だ」ということです。
応援団もそうですし、チームを鼓舞する姿、競技全体をサポートする姿、あらゆるところに3年生の姿が目につきました。(髪をチームカラーに染めているので一目瞭然です)
そして、外からわかるぐらい全員熱が入っています。
自分の高校の頃のことを思うと、「これが最後の体育祭」という点では公立も私立も関係なく、条件は同じだと思うのですが、あそこまでは気合が入っていなかったなと思います。

中高一貫で6年同じ行事を続けるからなのか、
学年を横断するチーム割がそうさせるのか、
どういうところに理由があるのかわかりませんが、すごい本気度が伝わってきます。

「熱いなぁ、高3生」

というのを改めて感じました。

そうそう、チリ太郎にも徐々に変化がありましたよ。

チリ太郎も今年が4回目の体育祭となるのですが、何と初めて応援団に入っていました。
また、過去一度も興味を示さなかった、体育祭後の交歓会(生徒同士の慰労会)にも参加するようです。

どうしたのでしょうね。
何か心境の変化でもあったのか、誰かに誘われたのか…。

交換会など、自分で行くと言っておいて、

チ:実際、どういう会なのだろうね?

と聞いてくる始末でしたので、我が子ながらなかなか心境が読めないところです。

いずれにしても、そうして学校行事に加わってくれることは、親としてはとても嬉しいことです。
中高一貫校生活は6年もあるわけですから、気が乗った時にいろいろ試したりしながら、自分の可能性を広げていってもらいたいです。

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