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「まさか」の正体

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サピックスから届いた学校別SOの成績表をチリ太郎と見ていて、チリ太郎があることに気づきました。

チ:「見て、こんなところから合格している人がいる。」

2021年と2020年の同テストの成績から、偏差値別に合否の率を示したグラフが掲載されているのですが、チリ太郎が指さしたのは両年テスト結果の下位の方。

なんと、偏差値30や32から合格者が出ています。
グラフは率で示していますので、おそらく人数に直せば各偏差値帯で1名というところでしょう。

青:「あくまでも数字上のことだから、内容はわからないけどね。この回のテストだけすごく調子が悪かったって可能性もあるし。」

チ:「この後、ものすごく成長したって場合もあるよ。」

青:「そうね。その場合はもう超ミラクル大逆転合格と言ってもよいね。」

チリ太郎には当然、グラフの逆側にある事実も説明しておきました。

青:「逆転合格があれば、まさかの不合格もあるよ。80%で安全圏にいた人だって、合計数名は不合格になってるから。」

チ:「ほんとだ。」

グラフからは、こうした方々が9月の時点からどういう経過を辿って合不合格という結果になったのかわかりません。
第2回にも同様のグラフが掲載されるのだろうと思いますが、個人の成績を追跡するものではないので、そのグラフを見てもわからないでしょう。

なぜこういう「まさか」が起こるのか…。

1番に考えられるのは当日の調子、あるいは直近のテストからの好不調です。この影響は非常に大きいでしょう。またそうした傾向は、外見や数字からも確認できるので、結果と紐付けやすいです。
ただ、本当に恐ろしい想像ですが、「模試がその子の実力(合格力)を正確に測れていない」という可能性はないでしょうか?

まあ、それを言い出してしまうと、保護者は不安のどん底に突き落とされてしまうので、誰もそれを考えようとはしないですね。

しかし、私はわずかながらそういう気持ちを残しています。
なぜなら、どの学校を受験する上でも数人は、

「調子も悪くなかった。先生にもお墨付きをもらえていた。模試もずっと80%だった。でも落ちた。なぜ???」

という人がいると思うからです。
今ある結果は、誰かが何かを保証してくれるものではありません。
ですから、ある程度冷めた目で見ることを忘れてはいけないなと思います。

中学受験の「蓋を開けてみなければわからない」部分と言えばそれまでですが、本番ではあくまで「初見の問題を子供が解く」のであって、模試では意外と見落としがちな「対応力」が問われる展開が大いに予想されます。

展開が嵌って合格圏に突入する子
展開が合わずに下位に沈む子

我が子には、できれば、「どのような展開でもそれなりの成績を残す子」であってほしいものです。
「子供の対応力が備わってきたな」と実感できたとき、少しだけ安心感が出てくるのかもしれませんね。

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