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作文学習 死闘編

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前々回の記事でチリ太郎の作文勉強について書きました。
先々、勉強の成果が出た際に、「わぁ、僕って前はこんな状態だったんだね」なんて話ができるよう、現状を記しておきたいと思います。(将来の話は願望です)

Z会作文のテキスト、エブリスタディの一番最初の演習はこんなものでした。

僕は/私は「○○○」が大好きです。

この「○○○」の中に自分の好きなものを入れ、5~6行程度の文章をつくるものです。
当然、この演習の前に、例題や解説があり、注意すべきポイント(理由や具体例を入れる等)が提示されているのですが、チリ太郎の思考は常に想像の「斜め下」をいきます。

私:「(ここはやっぱり、『ゲーム』一択だよな。事実の方が書きやすいし。)」
チ:長考
私:「なっ、なんでもいいんだよ。ほら、バドミントンみたいに“すること”でもいいし、りんごみたいな“物”でもいいし。」
チ:「りんごよりさ…、ぶどうの方が好きなんだけど。」
私:「おっ、おぉ、そうだね。チリ太郎はぶどうが大好きだ。別にそれでもいいじゃない。」
チ:“ぶどう”が大好きですと書き込む。
チ:再び長考
私:「食べ物を書いた場合さ、好きな理由ってほぼ一択だよね。」
チ:不動
私:「チリ太郎はぶどうの見た目が好きなのかな? 味が好きなのかな? 収穫するのが好きなのかな?」
チ:「味だよね。」
チ:再び長考
私:「(味について書かないんだ)…。」
チ:「でもさ、これ“食べ物”選ぶと話がふくらまないね。」
私:「(書く前に気づこうよ)…。まあ、仮に味について「おいしいとか」、「甘い」とかしか無いとしてもさ、例えばチリ太郎はデラウエアだけ食べてれば満足かな?」
チ:「シャインとか巨峰も食べたいよね。」
私:「そう、種類によって味が違って、食べ比べられるところとかさ、ぶどう狩りができることとかさ、いろいろ書くネタはあるよね。」
チ:「よし、毎年家族でぶどう狩りに行くことを書こう。」
私:「(そっちを先に書くんだ)…。」
チ:「ぶどう狩りのエピソードで半分以上埋まっちゃったよ」(はにかんだ笑顔)
私:「でも、そのままだと“ぶどう狩り”が大好きな説明になっちゃうから、後半に味のこと書いていかないとね。」
チ:「そうだね。食べ比べできることとか、しっかり書いておこう。」
私:「(それはおとさんが言ったことだけどね)…。」
チ:「書ききれなくなっちゃったよ」(はにかんだ笑顔)

単元の想定学習時間が40分であることを考えると、この演習にかける時間は、例題や解説を読んで理解することも含めて、15分程度だと思います。
チリ太郎の場合、解説を読むのは早く、ポイントなどもちゃんと理解している(記憶している)のですが、テーマ(ぶどう)選びに5分以上、そこから書き出すまで15分以上、結局、この演習だけで40分近くかかってしまうという状態です。(もう1つ演習あるのに…。)

何と言いますか、およそ小学5年生のレベルではないのですが、これには親である私にも責任があります。

私はこれまでの子育てで、好きなものをどんどん先取りさせ、嫌いなものや苦手なものを無理強いしないという方針でやってきました。好きなものを伸ばして得られる達成感や成功体験が、将来的に苦手分野の克服にもつながると期待してのことです。
ただし、常に目論見通りことが運ぶなんてことはありません。チリ太郎は5年生になっても、未だに苦手な作文を避け続け、算数や理科のみを選んで勉強しております。(勉強するだけましですが。)

都立中高一貫校の受験を考えたとき、苦手を克服するのは5年生がタイムリミットかなと思います。もし、チリ太郎が5年生の前までに受験を決意してくれていたなら、その時点で「そのためには少しづつ苦手分野も勉強していかなきゃね」という指導が可能でした。しかし、それより先にリミットがきてしまいました。

本人の状況を考えると、もしかしたらZ会よりも「ブンブンどりむ」の方が合っていたかもしれません。
Z会の専科の作文は5年生からしか受講できず、対象学年なりにハードルが高いですが、ブンブンどりむはもっと早期の学年から教材が揃っていて、指導もスモールステップ。「書くこと」を通じて論理的な思考や表現方法などを学べます。(本人の気持ちをうまく乗せ、3年生くらいからブンブンどりむをやっていた方がよかったかもしれません。)

まあしかし、チリ太郎のレベルですと、教材の力でどうこうというより、親(塾の先生や家庭教師でもよいです)が付きっ切りで面倒を見ないといけませんね。
作文の勉強が終わった後、チリ太郎には以下の声かけをしました。
・苦手なことは得意なことの倍以上時間とエネルギーを要する
・今日、1時間以上も頑張った努力は必ず力になる
・こういう演習が標準時間でできるようになれば、それこそ実力がついた証拠だから、そうなるまで頑張ろう

わずかな成長を掬い取っていけるかは、親のミッションです。

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