都立一貫を少しひねくれた目で見てみる

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昨日、早稲アカの「公立中高一貫校適性検査分析映像」について記事にしました。
しかし、事前申込制で限定公開の映像について、あからさまに内容を述べるわけにもいかないため、とても中途半端な記事になってしまいましたね。

様々な情報を総合して、自分の考えを述べる分には問題ないでしょうから、久々に都立中高一貫校について語ってみたいと思います。

まず最初に、「公立中高一貫校(都内なら都立)とはなんぞや?」と考えたとき、私は最近、「公立エリート教育」だと思うようになりました。
こんな露骨な言い方をすると、「そうじゃない、それだけじゃない。」と反論されそうですが、志願制であるものの、適性検査で選んだ生徒を他の公立校よりも優れた環境に置くわけですから、エリート教育だと思います。

そして、都立10校の動きで見ますと、今後、数年以内(白鷗だけ時期未定)に全てが中等教育校化されるわけですから、実態としても、エリート(=選良)の度合いが強くなると思います。
中等教育校化の政策は、その教育的効果を期待されてそうするわけですから、短期的には進学実績の向上が期待できると思います。
特に、今年から高入停止の富士、都立武蔵、来年から高入停止の両国、大泉は進学成績の向上が最も期待できるでしょうね。(実績が出るのは6、7年後になりますが)

それで、私が「公立エリート教育」と呼称したのは、半ば尊敬、半ば嫌味からであります。
「尊敬」というのは、間違いなく優秀な生徒が選ばれて入学していると思う点に対してです。
そして、「嫌味」というのは、「公立」と付けている点にそれが表れています。

「公立」の何が嫌味なのか?
それは、公立中高一貫校の受検において、調査書(=内申点)が影響している点に向けたものであり、「公立学校の内申制度の範疇を出るものではない」という点で、評価を下げざるを得ないという意味です。
(青ティの評価が下がっても、都立中高一貫校の評価は微動だにしませんが…。)

さて、そうした青ティの嫌味はさておき、都が教育の面で力を入れて推し進めている政策ですので、これに乗った方が大学受験においては有利になることは間違いありません。
しかし、適性検査は難化する方向ですし、倍率は下がる傾向であるものの、ガチで対策している子が濃縮されているだけですので、入りやすくなっているなんてことはありません。

エリート化によって学校のブランドが上昇する一方で入学が難化し、大して間口も広がらない場合、どういう動きが出てくるか?

私はやらないと思いますし、他のご家庭もそうだとは思いますが、都立一貫10校の中で、立地を考慮せずに「少しでも入りやすそうな学校を受検する」という流れが出てきても、驚きません。

特に、都立中高一貫校を「同じ公立なのに(税金が投入され、環境面でも恵まれ)お得」という意識で志望するご家庭は、そういう判断に流されやすいのではないでしょうか?(入れるとな入れないのでは大違いだ。入ることが目的ならば、入りやすいところを受検するのは当然だという考え方です)

ちなみに、素人の見立てですが、こうした考えの方にお勧めするとすれば前述の今後中等教育校化される学校が最も「お得物件」と言えるでしょうね。
将来的な偏差値上昇が期待できる上、直近の受検で募集人数が増加し倍率が低下しますので、少しだけ入りやすいと思われます。

いずれにしましても、都立中高一貫校ができてから十数年がたつわけですが、現在のように人気が高まる一方で、
・間口の固定化
・適性検査の難化
・上記に伴う対策負荷の増加

ということを放置していると、受検者側が当初の目標とは異なる動きをし始める恐れがあると思います。

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