中学生にありがちな思い込み

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昨日の記事を書いていて、強烈に思い出した事項がありましたので、記事にしてみます。

昨日の記事で取り上げさせていただいた淵上理音さんの将来の夢はマンガ家とのことでした。

実は、青ティは大学在籍時に教員免許を取得するため、大学の近隣にある中学校で教育実習をさせていただいたことがありました。
受け持ちのクラスで研究授業や様々な活動をさせていただいたのですが、そのクラスにいた風変わりな子(A君)とのやり取りを覚えています。

A:「先生、代々木アニメーション学院の入り方を知ってますか?」

青:「随分唐突だね。詳しくは知らないけど、入りたいの?」

A:「はい。アニメに係る仕事に就きたいので。」

青:「代々木アニメーション学院は各種学校だから、入ること自体は難しくないと思うけど…。」

A:「中学を卒業したら入るつもりです。」

青:「えっ! 高校行かないの? 別に急いで入る必要ないから、高校卒業してからでいいんじゃない?」

A:「いえ、時間の無駄ですから。」

青:「そうかなぁ。アニメの世界で生きていくにしても、いろいろ教養は必要だし、教養を得るためには高校には通った方が良い気がするけどな。」

A:「もう決めてるんです。高校に行く意味がありませんから。」

というやりとりをしたことを強烈に覚えています。

まあ、正式な進路相談ではありませんので、自分の思ったことを話したのですが、当時の私の考えとして、「よほどのことが無い限り、高校くらいは出るものだ。」というものがあったことは否めません。
私が思っていたことは、世間一般の親御さんも思っていることだと考えてよいと思いますが、前述のやり取りのとおり、当時の私はA君に対して説得力のあるアドバイスをしてあげられませんでした。

では、今の私ならばA君に対して説得力のあるアドバイスができるでしょうか?

仮に私が正規教員で彼の担任だったとしたら、やっぱり「高校を卒業してからにしよう」という方向性でアドバイスすると思いますが、どんな説得力ある言葉をかけてあげることができるでしょうか?
はっきり言って自信がありませんね。

もしかしたら、こんなふうに説明するかもしれません。

小学生から中学生までの義務教育はガッチリとしたレースが敷かれており、そのレールは実質的に高校・大学・就職まで続いていると言える。
このレールに乗っているうちは、いろんな面で責任の負担を免れたり、在籍校のサポートを受けることができるので、「レールを外れなければできない」ことが無い限り、レールに乗った状態で取り組めばよい。

レールを外れた後の人生は、自分で責任を持たなければならない厳しい世界が待っている。
そのことを考えると、中学卒業の段階でレールを外れる人というのは、
1. 簡単にレールに復帰できる天才
2. 自分のことを一生面倒みてくれる援助者がいる人
3. 学力面や家庭の事情でレールを外れざるを得ない人
4. 1~3ではなく、未来を楽観視して勢いでレールを外れる人

のうちのどらかだと思う。
君の夢はレールに乗ったままではできないことか?
また、1~3に該当する事情があるか?

思春期、特に中学生くらいの頃って、強い思い入れを持ちがちですよね。
大学受験くらいまでは、こういう根本的なことに疑問を持たないことが、親からすれば最も手がかからないのですが、そう都合よくいくものでもありません。

大人の狡さではありますが、中高一貫校に入れてしまうというのは、思春期の難しい時期を一貫した環境で乗り切るという意味で、合理的な選択かもしれませんね。

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