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それが早稲アカのやり方

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前々回の記事で過去問のことを書きました。
それに少し関連する話ですが、今回の記事のテーマはサピックスと早稲アカの違いに関する論評です。

チリ太郎は早稲アカの本科生ではありませんでしたが、志望校のNNに前期から通っていました。
一方、サピックスにも6年生の夏期講習でお世話になっており、両塾にお世話になっています。

それで、まあ、合格実績の面ではサピックスが圧倒的ですので、この両塾をライバルのように書くのはどうかと思いますが(私は早稲アカびいきなのでご容赦ください)、両塾の一番の違いってどこかと考えたとき、私は「早稲アカのそっくりテスト」にそれが一番表れていると思っています。

早稲アカのNNは暮れから新年にかけて、そっくりテスト5番勝負というのを実施しています。
また、これに限らず、NNオープンテストなども所謂志望校入試に似せたテストであり、こういうテストが後期にはふんだんに予定されています。

一方のサピックスは、志望校別サピックスオープンは業界で最も信頼度の高い志望校別模試だと思いますが(この点は早稲アカの講師も否定しないはず)、開催頻度は少なく、多くて2回程度です。

ここに両塾のスタンスというか、戦略の違いが大きく表れていると思います。

要するに、

「新作問題をバンバン出す早稲アカ」
「質とコスパに拘る(手堅い)サピックス」

という感じです。

もちろん、早稲アカがそっくりテストの質に拘っていないわけはないのですが、常識的に考えて、志望校の出題傾向に寄せつつ新作問題を大量に作るというのは少々無理があります。
ですので、サピックスに通われている保護者の方から見ると、早稲アカの模試は「難易度の調整とか、いろいろな面でひどい」という感想を持たれる方もいらっしゃると思います。

私は、そういう「無理」を承知でやっているのが、まさに早稲アカのスタンスというところかなと思うのです。

これに対し、サピックスは有名中問題集にもみられるように、過去問など「すでに存在する質の高い問題」をうまく取り入れているという気がします。
過去問というのは、各学校の教科担当が数ヶ月かけて作成した問題ですので、問題としての質はある程度信頼できます。それをうまく活用するのはコスパ的には最高であるはずで、経営面を考えればこの方法が最良なのですよね。

ただ、私が早稲アカを推す理由は、そういう少々無茶なことを掲げて頑張っているところが好きだということですね。
そして、もう1つ、

新作問題ってワクワクするじゃないですか!

最近、いろいろな問題集があふれていて、すでに世に出ている問題はある程度勉強を進めた受験生にとっては

「どこかで見た問題」

になってしまう可能性が高いです。

そうした中で、「新作問題」という響きは親の私が聞いてもワクワクします。
早稲アカの講師の先生も志望校研究をかなりしていますので、

「どんな考え、狙いで問題を作ってくるかな」

と、より一層期待できます。

ちなみに、早稲アカの先生はかなり攻めた問題作りをします。

志望校別模試の作問は、セオリー的に言えば過去に出題されたものに寄せざるを得ません。
しかし、早稲アカの先生は

「今年あたり、問題傾向がガラッと変わる可能性もあるのでは? そうしたらどうする?」
みたいなこともやってきます。
※そこまで踏み込むと、もう「そっくり」ではない気がしますが…

まあ、そんなふうに攻めの姿勢で作問できるのも、そっくりテストが複数回予定されているからかもしれませんね。(5回のうち2回ぐらいは変化球を投げられるみたいな)

以上が子供を両塾に通わせた親の私の感想です。

先の記事で私は「チリ太郎の個性に合わせて過去問指導をした」というようなことを書いたと思います。
まあ、チリ太郎の個性と早稲アカのチャレンジ姿勢というのは相性が良かったのだと思っています。

チリ太郎は

ドリル練習で着実に力をつける
というタイプではなく

ゲームの中で楽しみながら経験値を高めていく

というタイプです。

そうした相性が良かったからこそ、それなりに楽しかったと思いますし、楽しかったからこそ長時間学習にも耐えられたのだと思っています。

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