例えば、12月24日や25日生まれの子に言わせると、
「誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを一緒にされてしまうから損だ」
とか、
「印象的な日にちなので、覚えやすくてよい」
など、様々な主張があります。
これまで、12月中~下旬の誕生日を持つ友人はいたのですが、基本的には「他人事」であるので、
「なるほどねー、当人はそう思うんだねー」
などと、適当に話を合わせるだけで深くは考えておりませんでした、チリ太郎が産まれるまでは。
実は、チリ太郎の誕生日は12月なのですが、誕生日が12月中旬~下旬の人の場合、決定的に不便な点が1つあります。
それは、
「クリスマスケーキ商戦が始まってしまい、バースデーケーキを作ってもらえない」
という問題です。
まあ、そういう心配を親がしてくれるだけ幸せですかね。
青ティの実家は3兄弟で裕福な家庭ではなかったため、ホールのバースデーケーキなど見たことがありませんでしたからね。
まあ、そんなわけで、毎年この時期になりますと、いろいろな店のカタログなどをもらい、「バースデーケーキの注文受付期限日」を探るのが青ティ家の恒例となっています。
クリスマス時期でもバースデーケーキを作ってくれる近所のケーキ屋さんを知っていますが、有事に備えて、同じように親切な対応をしてくれそうなケーキ屋さんを把握しておく必要があります。
実のところ、この問題に一番神経を使っているのが、妻です。
当のチリ太郎本人は、誕生ケーキにどれほどの思い入れを持っているか不明ですが、あればあったで喜びますよね、やっぱり子供ですから。
ところで、クリスマスケーキに代表されるように、こうしたイベントがらみの食品の大量生産は、大量の食品廃棄を生むということで、問題視されてもいます。
・正月のおせち
・土曜の鰻
・恵方巻
・クリスマスケーキ
各社が売上目標をもとに生産するのでしょうから、必ずロスが出ますよね。
11月29日にチリ太郎が受験した「公立中高一貫校ジュニアオープン模試」の適Ⅰの作文のテーマは、まさに
「食べ物を捨てることについて、あなたが考えることを、例を挙げながら300字以内で書きなさい」でした。
(チリ太郎は時間が無くて白紙でしたが)
青:チリ太郎、もし作文を書く時間があったとしたら、書けてた?
チ:うーん、特には…。
青:例えば、自分の誕生日の例を出しつつ、そこからフードロスの話に広げられたら最高の作文になったと思うけどね。ほら、誕生日ケーキを犠牲にして大量につくられるクリスマスケーキは、クリスマスが終わったら大量に廃棄されちゃうじゃない?
チ:前に、土曜の鰻の廃棄もニュースでやってたね。
青:そうそう。ただ、資本主義の国では、そうしたものの総量を規制するのは現実的に難しいよね。
チ:作文には考えをかかなくちゃいけないよ。
青:うん。そうなると、おとさんが書くならこんな感じだね。
「僕の誕生日は12月だ。毎年、父や母は僕の誕生ケーキを買うのに苦労している。なぜなら、世の中のほとんどのケーキ屋さんが、その時期にはクリスマスケーキしか作っていないからだ。
こうして大量につくられたクリスマスケーキのうち、クリスマスまでに売り切れなかったものの多くが廃棄されることになる。
同じような食品の廃棄が、土曜の鰻や恵方巻などでもおこっているとニュースで見たことがある。
僕は、企業の経済活動を損なうことなく、こうした問題を解決できる方法を考えていきたいと思う。」
チ:50点満点もらえるかな。
青:どうだろね。でも、こうやって書いてみないと採点もしてくれないから、そういう面でも、白紙になってしまったのは残念だったね。