つい最近の話ですが、職場の同僚が会社を退職しました。
年齢としては私の3つくらい下なのですが、才気走ったタイプで実際に非常に能力の高い人でした。
退職の原因は心のバランスを崩してしまったことです。
最近はどこもこういう事例は多いでしょうね。
私の会社でも、心の問題で休職する人が立て続けに出た時期がありました。
その中で、比較的短期間(半年以内)で復帰する人、まあまあ長い期間(2~3年)を要して復帰する人など様々でしたが、残念ながら復帰できずに退職する人もいました。
その人の場合、かなり長期間、休職と復帰を繰り返し、とうとう退職したというところです。
その人は最後にメールをくれました。
感謝の言葉とともに、「病に勝てなかった」との言葉がありました。
退職するケースでは、「本人の気持ちとしてもう無理だと思ってしまった」ケースと、「社内の規定で在席し続ける方法がなくなってしまった(これ以上休職できない)」の2通りがあると思うのですが、その人がどちらのケースであったのかはわかりません。
ただ、私は同年代として、
「人生は長い」「いつかお互い、元気な姿で会おう」と返信しておきました。
そうなんです。
人生は意外と長いです。
そして、調子がいい時も悪い時もあります。
これは、運勢もそうですし、自分の心身の状態についてもそうです。
調子の悪い時、人はどうしても早く回復したいと思いますので、遅々として状況が良くならないことに苛立ち、苦しみ、余計に悪い方向に行ったりします。
10年~20年くらいのスパンで見れば、病を患ったことが気にならないくらい自分を取り巻く環境が一変している場合だってあるというのに。
今回は大人についての話ですが、実は、こういうバイオリズムって子供についてもあるのだろうと思うのです。
ですので、子供を受験という1~3年くらいのサイクルの中に入れる場合は、そういう見極めも大事かなと思います。
伸びるべき時期でないときに、短い期間で成績を上げようとすることは、短い期間で病を治すことと同じくらい苦しみを伴うはずです。
親は、そういうところをよく観察しないといけないと思います。