我が家のチリ太郎ですが、平日の夕方や休日の日中等、家族・親子で一緒にいる時間に、驚くほど会話をしません。
唯一必ず交わす会話といえば、
チ:「おとさん、クラッシュ(クラッシュ・オブ・クランというスマホゲーム)の調子はどうですか?」
だけです。
男の子ですから、こんなものかなとも思いますが、休日の日中などに家族が一緒にいる時間も、ほとんど会話らしい会話をしません。
これも男の子あるあるかもしれませんが、日中の空いている時間は、ひたすらゲーム時間に充てようとします。
ですので、落ち着いて会話をしようという雰囲気にはならないんですね。
家族の会話をする代表的な時間として、「食事中」が挙げられるかと思いますが、我が家の場合は、この時間も録画したテレビを一緒に見る時間にしているので、家族団らんとは言えますが、会話をしているという感じではありません。
我が家において最も会話が弾む時間、それは、就寝前です。
就寝時間にはチリ太郎もゲームをしませんので、ある意味、当然の帰結なのですが…。
先日は、どんな経緯からか覚えていませんが、「小判」の話になりました。
妻:「時代劇に出てくる小判、1枚が1両だけど、10両あったら庶民が1年暮らせるくらいの価値があったらしいよ。」
チ:「そうなんだ。」
妻:「だから、庶民が小判なんか見たら、大騒ぎだよ。」
青:「とあるサイトには、『蕎麦の値段の比較から、1両は現代の13万円に相当する』って書いてあるよ。」
妻:「10両で130万円か。暮らせないことはないな。」
チ:「えっ、ちょっと見せて。なんで蕎麦の値段なんだろう。」
青:「昔と今では物価が違いすぎるから、生活に必要な共通のものを尺度にしないと比べられないからだね。」
チ:「1両は1文銭4000枚だって。ちょっと待ってね」(起き出して計算機で計算を始める)
妻:「もう寝なさいって!」
チ:「1文は32.5円だね。これが一番小さい貨幣なのかな。」
青:「さあ? 図書館で本を借りてきたらいいんじゃない?」
妻:「もう10時半ですよ。」
青:「ちなみに、小判は金でできているからそれだけの価値があるけど、偽物とか、質を落とした小判が出回ると、世の中は大混乱だよね。」
チ:「金に鉄をまぜちゃうとか?」
青:「まあそうね。江戸時代には、そうした問題も起こったんだよ。チリ太郎なら、本物の小判と偽小判をどう見分ける?」
妻:「時代劇とかだと、かじって調べるけどね。金って柔らかいから。」
チ:「かじる以外の調べ方?」
青:「そうね。チリ太郎が純金の小判1枚を持っているとして、人からもらった小判が本物かどうかを、傷つけたり、壊したりしないで調べる場合。」
チ:「うーん、水に沈めて、比重を調べたらわかりそうだね。」
青:「おおっ、正解!まあ、金に近い比重の金属を使われたらばれにくいだろうけどね。」
チ:「金って重いのかな?」
妻:「重いはずだよ。一番重い金属は別にあったはずだけど。」
青:「とあるサイトに、一番重いのはオスミウムやイリジウムって書いてあるね。金の比重は19.32g/㎤だそうです。」
チ:「どれどれ。あっ、タングステンってのが金とほぼ同じ比重だ。」
妻:「こういうのを夏休みの調べ学習でやればよかったのに…、ってか、もう寝なさい!11時過ぎたよ。」
青:「タングステンって実際に金の延べ棒の偽造に使われたりするらしいね。めっちゃ固い金属みたいだけど。」
チ:「江戸時代方式でかじって調べたら、歯がカキーンってなるね。」
チ:「ほかにもいろんなものの比重が書いてるなぁ…。」
妻:「もう、本当にいい加減にしなさい! 日中、『暇だぁ~』とか言ってる時間にやればいいことでしょ! まったく、いつも寝るときになって。」
という具合に、妻に起こられて終了するのもお約束です。
家族の会話って、子供の成長には欠かせない要素だと思います。
もちろん、その量や質が子供の学力に影響したとしても、全く不思議はありません。
ただ、男の子の場合、
ゲーム時間>>>>家族の会話を楽しむ時間
となりがちですので、我が家のように家族の会話の時間を確保しようとすると、就寝時間が遅くなるなどのしわ寄せが出ちゃうなんてことが多々ありますよね。