中高一貫校生活もそろそろ慣れが出てきたりする頃かと思います。
それとともに、様々なトラブルが出てきてもおかしくありません。
7月上旬に期末試験を終えて夏休みに突入し、それが明ける頃には様々なトラブルが起きたり、表面化したりすることをある程度覚悟しておきたいものです。
(私はトラブルやミスは「必ず起こるもの」というふうに考えています)
中高生ともなれば、我が子とはいえ親でも見えない部分が大半を占めます。
そうした中でトラブルが発覚。
例えば、トラブルの被害者ならまだしも、加害者側になっていた… なんてことがあると、
ドラマのタイトルではありませんが、
「うちの子に限って…」
と呟いてしまいそうです。
特に、父親から見た娘、母親から見た息子など異性の子供に対しては自分の想像が及ばない部分も大きいので、そうした傾向はさらに大きくなるのではと想像します。
私がこのように起きてもいないことをシミュレーションするのは、有事に際して慌てたくないからです。
トラブルを未然に防ぐことは限界がありますので、少なくともいざというときに慌てず冷静な対応をしたい。
そのために、不本意ではりますが起きて欲しくないことも頭の片隅には入れておきたいと思ってイメージを膨らませているわけです。
ただ、実際にそうした起きて欲しくないようなトラブルが起きた際、意外と未知数なのが学校側の対応です。
特に私立学校は、一般庶民の目線ですと「好きで通わせている学校」ですから、実質的に最後の砦となる公立校とは対応が違っても驚きません。
学園ドラマで見るような私立校なら、
「問題を起こすような生徒は無理に通っていただかなくても結構です」
などと割と簡単にコミュニティから切り離されてしまう印象があります。(私立校はドラマでドライに描かれがちですね)
そんなドラマの印象に引っ張られ、実際にトラブルが起きてしまったとき、起こしてしまったときのことを想像して戦々恐々としている自分がいます。
(チリ太郎は私立に通っていますからね。)
まあしかし、実際のところは各学校ももう少し寛容な姿勢であるとは思いますけどね。
チリ太郎の小学生時代を思い返しますと、小学校1年から小学校4年ぐらいの間はまあまあトラブルも多く、先生から個別にご連絡をいただくことが多かったです。
相手があるようなトラブルであれば、都度ご迷惑をおかけしたお宅に電話などもしました。(謝罪電話は青ティの担当です)
しかし、小学校5年生以降トラブルはほとんどなくなり、学校から個別にお電話をいただくケースがなくなりました。
チリ太郎が成長したのだと喜んだものですが、実際のところは小さなトラブルはあったのです。しかし、その時の担任の先生が、
「まあ、この年齢の子にはこういう衝突はよくあることですし、双方によく言って聞かせました」
というような指導で済ませておられたのだと知りました。
今から思うと、本当に先生や学校に恵まれていたと思います。
私も先生と同様の考え方なのですが、例えば喧嘩などをして多少なりとも暴力を振るってしまったなどということがあれば、相手方のご家庭への連絡を依頼されるケースだって多いと思います。
しかし、チリ太郎の通っていた小学校では、高学年の学級については教師と児童との関係の中で解決を図ろうとする意識が強く見て取れました。
これは公立・私立関係ない話ではありますが、できれば、中高生の教育も同様に、生徒間の対話、教師と生徒の対話をもってトラブルの一次解決を図ってもらいたいなと思います。
親を巻き込まないでほしいというネガティブな発想ではありません。
やはり、そういう方法こそが子供の成長に望ましいと思うからです。
ただ、こういう部分というのは、学校紹介資料や学校説明会などでは伺い知ることができないことで、多くのご家庭は学校に入ってみて、そしてトラブルが発生してみて初めてその対応力、対応方針を知ります。
こういう部分が事前にわかると、親としては学校を選択する際の大きな動機になったりするのですけどね。
私が参加した学校説明会では、武蔵中学高校の杉山校長がこの点について含蓄のある説明をされておられました。(強く印象に残っております)
確か、「様々な問題を抱える生徒がいる。武蔵では、そうした生徒と1対1、時には1対複数で徹底的に話し合う」とおっしゃっていました。
「徹底的に」という部分に力を込めておられたので、聞いていた私は
「きっと実際にそうされておられるのだろうな。中高生という難しい時期の男子を預かる学校としてかなりの覚悟をお持ちであり、懐が深いな」
と感じました。(偉そうな評価で申し訳ありません。)
中学受験で学校調べをしている段階では、そういう部分はあまり気にしないのが普通かと思います。しかし、子供が成長するにつれ、私のような心配を持つ親御さんはいらっしゃると思います。これが中1生親の本音です。