前回の続き、高2時点における「将来の夢」の話です。
各種統計では17歳前後の年齢で「将来の夢」を持つ子は半分以上だそうですが、17歳になるチリ太郎には将来の夢がなさそうです。
少年には「将来の夢」が必ず必要なものなのでしょうか?
若き頃から将来の夢を持ち、それを叶えてきた人の代表格といえば…、
そう、ドジャースの大谷翔平選手ですよね。
「将来の夢」といいますと、大谷翔平選手の「人生設計シート」を連想される方が多いことでしょう。
大谷選手が人生設計シートを書いたのはまさしく17歳の時らしいのですが、最近、その計画どおりに第2子が誕生しそうだということで、再び「人生設計シート」が脚光を浴びそうですよね。
ちなみに、大谷選手の人生設計シートは以下のような感じです。
18歳 メジャー入団
19歳 3A昇格/英語マスター
20歳 メジャー昇格/15億円
21歳 ローテーション入り/16勝
22歳 サイ・ヤング賞
23歳 WBC日本代表
24歳 ノーヒットノーラン/25勝達成
25歳 世界最速175キロ
26歳 ワールドシリーズ制覇/結婚
27歳 WBC日本代表MVP
28歳 男の子誕生
29歳 ノーヒットノーラン2度目の達成
30歳 日本人最多勝利
31歳 女の子誕生
32歳 ワールドシリーズ2度目の制覇
33歳 次男誕生
34歳 ワールドシリーズ3度目の制覇
35歳 WBC日本代表
36歳 奪三振数記録達成
37歳 長男、野球を始める
38歳 結果が出ず引退を考え始める
39歳 来年での引退を決意
40歳 引退試合/ノーヒットノーラン
41歳 日本に帰ってくる
42歳 日本に米国のシステムを導入
57歳 プロ野球界から引退
58歳 岩手に帰ってくる
59歳 リトルリーグの監督になる
60歳 ハワイ旅行
61歳 リトルリーグで日本一になる
62-64歳 3年間岩手野球向上のため、野球を考える
65歳 メジャー年金3,000万円
66-69歳 世界旅行
70歳 毎日スポーツを続けて元気で明るい生活
※へー、大谷選手って、高校時はピッチャーでメジャー挑戦と思っていたのだなぁ…、と転記していていて思いました
この人生設計シートが脚光を浴びたとき、マンダラチャートの書き方だとか、社会人にも真似できる優れた取り組みだということで、様々なメディアで取り上げられていました。
ただ、大谷選手の場合は「プロ野球選手」というわかりやすい職業を夢に据えることができたので、具体的な人生設計(夢)が語れたということもあるかなとも思います。そんなことを言うとファンの方には怒られてしまうかもしれませんけどね。
ともあれ、大谷選手の「人生設計ノート」は夢を持てない(持たない)子にとっては厄介な存在です。
「ほら、あの大谷選手もやっていた…」
などという母親からの推奨、悪気の無いお節介が多発しますのでね。
もちろん、成功者たる大谷選手の存在自体も無言の圧力になります。
「自分には将来の夢が無い。やっぱり、夢って持った方がよいのかなぁ…」と。
人生半ばを超えたおじさんがそんな人生相談に乗るとすれば、
「夢を持つにも向き不向きがある。気にすんな」
です。
例えば大谷選手の場合、「プロ野球選手」という30代にキャリアのピークがくる職業であり、かつ、職業の詳細情報が手に入りやすい夢です。
また、大谷選手の性格的にも、ポジティブシンキングな方で割と楽観的な方なのかなという気がします。
つまり、夢の対象とパーソナリティ的に、「夢を描きやすい」条件が揃っていますよね。
一般のサラリーマンであれば、多くの職で40~50代にキャリアのピークが来ると思います。つまり、17歳の少年は30年後の自分をイメージしなければならない。
そして、その子のパーソナリティが、慎重かつ現実的な性格だったら…。
想像することも難しい30年後の自分を語りますかね?
再度、大谷選手の「将来設計ノート」に戻ります。
想像の話ですが、今の大谷選手に17歳の頃の将来設計を見直してもらうとしたら、彼の人生設計の40歳以降のプランは大きく書き換えるのではないかと思っています。
大谷選手のプランですと、40歳で現役引退して57歳で野球界からも引退するのですが、それ以降の記載はもともと「やや薄い」のですよね。
今、MLBという世界最高の舞台で活躍する中で、17歳の時には想像していなかったセカンドキャリアのプランを思いついてもおかしくありませんし、それこそ、彼の富と名声に見合ったプランがあることに彼も気づいているのではないでしょうか。
マンガやドラマの主人公のように人生を歩む大谷選手ですが、やっぱり、人の人生って長いですよね。彼の人生の後半には、17歳の頃に描けなかった未来が、それこそ筋書きのない未来が広がっていると思います。現代のように世界が目まぐるしく変化する時代、それが普通です。
我々のような凡人の人生だって、規模感は違いますが同じことが言えると思います。
普通に知識と経験を蓄えていったら、40歳から60歳ぐらいで結構いろいろなことができると思うのですが、それを17歳頃に想像することはかなり難しいことです。
ですから、「夢を語れない」17歳がいたとして、私は言ってあげたい。
夢とか将来の目標とか、無理に持つ必要はない。
30年後の君が、今の時点では未だ無い職業に就いて活躍しているとしたら、将来の目標などで悩むことなどバカらしかったということになるのだから。
もし、夢とか将来の目標が持てなかったら、人生の様々な分岐点になるときに「ベストだと思う方」「心がワクワクする方」を選択し続ければよい。
それを続けることで、最良の人生に向かっていくことになるはず。
私は17歳のチリ太郎にそんな言葉をかけてあげたいなと思っています。