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得意を伸ばすが先か、苦手の克服が先か

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中学受験や高校受験、あるいは大学受験に向けた勉強において「得意教科を伸ばす」ことから始めるべきか、「苦手教科の補強」から入るべきかという問題があると思います。

これは私個人の意見、考え方なのですが…。

自分の経験からして、「得意教科を伸ばす」ことから始めるべきと考えています。
チリ太郎の中学受験でもそのようにしましたし、チリ太郎の中高一貫生活においても同じ戦略で臨もうとしています。
もしかしたら、ちょっとした成功体験に引っ張られている可能性はありますけどね。

様々な環境の違い、個人の資質の違いもありますので、万能理論でないことは承知していますが、得意教科を伸ばすメリットを簡単に説明したいと思います。

<得意教科を持つメリット>
〇得意教科で自己肯定感が高まる
人間は他者との比較で生きている面があります。その点で言えば、得意教科を持つことは自己肯定感を高めることに繋がる可能性があります。
また、得意教科を持つことでそれを学習全体の推進力にもできると思っています。

〇得意教科がベンチマークになる
例えば主要教科の平均偏差値が50のお子さんがいたとして、1教科だけ60を取れる教科があるのならば、「偏差値60の水準を知っている」ことになります。
偏差値60をとっている他人を例に出されても本人はピンときませんが、自分の中に到達水準を持っているとするなら理解が早いはずです。
最終的には他の教科もその水準を目指して学習を進めればよいので、得意かどうかは抜きにしても、教科間の成績にデコボコがある方が指導はしやすいと思います。

〇時間の使い方
得意教科でアドバンテージのある教科は簡単には崩れません。しかるべき時期に学習量をセーブし、苦手教科の学習に時間を振り分けるということが可能となります。
誰しも、「勉強した分は結果が伸びて欲しい」と思うものですが、ライバルの伸びを超えなければ成績は伸びないので、私は「伸ばしたい教科に時間と労力を集中投下」する方が、結果に繋がりやすいと考えます。
その集中投下する時間を生み出すために、得意教科を早めに固めて容易に崩れない状態に持っていくことが重要だと思っています。
(逆に、得意教科を伸ばしているときには、苦手教科の成績には目を瞑ります)

<得意教科が無い子は?>
得意教科を持つメリットを述べてきましたが、世の中には完全均等型の子もいらっしゃると思います。そういうお子さんは伸ばし辛いのか?

私は得意教科が無く均等な成績のお子さんも、それはそれで素晴らしい才能だと思っています。それが上位の成績で安定しているならばまさに理想形です。
ただ、成績が中位ぐらいで均等ならば、やはり学習全体を引っ張る推進力を持たないと、なかなか伸ばし辛いかなと思います。

そういう場合は教科内の要素を分解し、分野で見た場合の好き嫌い、得意不得意を探すのがよいかと思っています。
社会の中には地理、歴史、公民があります。
理科の中には生物、化学、地学、物理があります。
算数ならば計算力と数列、図形など。
国語ならば漢字力・語彙力、記述力など。
得意な分野の学習を固めれば、先と同じやり方で苦手分野をカバーできたりします。
得手不得手を探す中で、お子さんの特徴などが見えてくる場合もありますので、こういう分析は是非やった方がよいと思います。

<本番に向けて>
例えば中学受験ですと、得意教科と苦手教科のデコボコが合うケースと合わないケースが明確にあります。(この点は高校受験や大学受験でも同じだと思います)
当たり前の話ですが、教科の配点や各教科の難易度によって、合う場合と合わない場合が出てきます。

中学受験なら、国語と算数の配点が高くなっている学校が多いですね。
一方、4科均等の配点としている学校もあり、こういう学校を志望する場合は苦手教科も最後はある程度形にしなければいけません。
これに加え、各教科の平均点が高めの試験であったりすると、得意教科のアドバンテージがそれほど生きず、苦手教科が致命傷になるパターンが目に浮かびます。
例えば、中学受験ならば、筑駒とか慶應などを目指す場合は、苦手教科の対策が間に合わないと致命傷になる可能性がありますね。

本来はそうした目指す試験の形態から固めて、それに合わせた学習を選択する方がよいのかもしれません。その方が無駄のない学習スケジュールが立てられますからね。
しかし、高校受験や大学受験ぐらいならそうするべきケースも多いかもしれませんが、中学受験の場合は学習が進んで目標が変わる可能性も高いので、あまり決めてかかるのもどうかと思います。
「確固たる目標」を持ってスタートして、簡単にはブレないなら最短距離をいくべきですけどね。
先に述べた「得意教科で引っ張る」学習方法は、主要教科トータルの成績を引き上げる作戦ですので、例えば目標を柔軟に考えているケースでは、私はこの方法の方がよいと思っています。

なんだかタイトルで大きく出た割に、とりとめのない記事になってしまいました。
あまり参考にならないとは思いますが、ご自身のお子さんに合いそうだなと思われた方は参考にしていただければと思います。

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