昨日、チリ太郎の国語学習のことについて書きました。
本日は、その続きのような記事です。
妻や私は、学生時代は国語が得意で数学が苦手な文系人間でした。
そして、その得意としていた国語は、どちらかというとセンスで解くようなタイプでした。
そういう人の場合、どのようにすれば国語の成績が向上するのか、自分の言葉で説明できない場合が多いと思います。
そして、結果として自分の経験則のみを頼りに、
「たくさん本を読むべきだ」
「小説や物語なんかもよいかもしれない」
などと、適当なアドバイスをしてしまいがちです。
しかし、昨日紹介したような国語のテキストを読んでみますと、国語という教科も
「基本の型を押さえるところから始めるべき」
だということが理解できます。
もう1つ、国語学習で方向性を誤りがちな案件である記述対策について。
某塾の先生に言われたことがあります。
「もし、可能であれば現在お通いの塾で記述対策などをしていただいた方がよい。」
この「記述対策」というワードは曲者だと思います。
記述ができない→記述対策となりがちですが、記述問題ができない理由はいろいろあり、その原因に沿った対応をとる必要があると思います。
私の見立てでは、チリ太郎の場合、記述となったとたんに「本当に何を書いてよいのかわからなくなってしまう」ように見えます。
例題文の意味が理解できていないわけではないのですが、本当にゼロか100かというほどに、記述問題となると白紙になってしまいます。
こういう子の場合、ゼロ、書けないわけですから、5文字でも10文字でも、書けるようになるところから始める必要があると思います。
これはもう、記述対策というレベルよりかなり手前の話ですよね。
それで、その5文字や10文字は、何でもよいわけではありませんよね。
例題文を理解した上で、質問されている問題に対して最もシンプルな答えを返すべきです。
例えば、「A子が傍線部①のような行動をとった理由について、40字以上50字以下で説明しなさい。」
という問題があったときに、いきなり40字を書くのは難しいですから、
「10文字でも書こう。でも、どうせ書くなら最も意味のある10文字を書こう。」
というところから始める必要があります。
その場合に、核となる短文が書けるようになれば、そこから先の手順はそんなに難しくないと思います。
上記の問いに対する答えの例で言えば、
「Bの行動に腹を立てたから」
みたいなところまで書ければ、そこに肉付けをして40から50文字に仕上げるのは難しくないはずです。
(仕上がらなくても部分点がもらえる可能性が出てきます)
核となる短文を書くためには、読解の基本的なルール、手順を一通り理解した上でそれを導き出す必要があります。
ですから、チリ太郎の場合は読解の基礎から学ぶ必要があるわけです。
「記述対策」というような学習が必要なのはもう少し先ですね。
春休みの間にテキストを通じて伝えたいことは、
「そんなに難しいことじゃない。できるようになったら記述なんてアッという間だ」
という感覚です。
(なんだか、どこかの予備校講師のフレーズをパクったようですが…。)
ゴールはそんなに遠くないことが理解できれば、勉強に対する意欲も湧きますし、やるごとに成績が上がるという好循環を生み出すことができます。
夏休み前までに、そうした目標が達成できればよいなと思っています。