6月のできごとなのですが…、私が妻と買い物にいきがてら、コンタクト作成のために眼科に立ち寄った日のことです。
私の目指す眼科は雑居ビルの7階にあったのですが、1基しかないエレベーター前で若手サラリーマン風の男性が私と同じくエレベーターを待っていました。
私はそのビルに入っている他の施設との兼ね合いで、その男性は私と同じ眼科に行くものと決めつけていました。
エレベーターが到着し、2人とも乗り込んだところでその男性が、
「何階に行かれますか?」と丁寧に聞いてきました。
同じ階に行くものと思い込んでいた私は少し面くらいましたが、よく見たらその男性は、私が思っていたよりずっと若い方でした。
その方が下りた階には個別指導の「TOMAS」がありました。
年齢的に、大学受験対策かなと想像しましたが、それにしても若いのに丁寧な対応ができる子だなと感心しました。
そのできごとを妻に話したところ、
妻:「あんなハイスペックな塾に通う人だから、育ちも良いってことかな。」
などと言います。
随分昔、チリ太郎が5年生の秋頃、自宅近くのTOMASにお邪魔したことがあったのですが、妻はものすごく好印象だったようで、その印象は今も変わっていないようです。
チリ太郎は集団行動が難しい子でしたので、完全マンツーマンでハイレベルな授業をしてくれるTOMASの環境に、
「これこそチリ太郎の才能を伸ばしてくれる塾だ!」
と妻が思ったのも自然なことです。
まあ、結果的に、私とチリ太郎の意見を採用して、家から最も近い今の小規模個別指導塾に通うことになったのですがね。(チリ太郎も、TOMASには好印象を持ったようでしたが)
妻:「TOMASに通っていたら、今頃チリ太郎はどうなってただろうね?」
青:「うーん、今の塾より環境や対応は間違いなく上だと思うけど、金銭的に相当厳しくなっていたのは間違いないね。」
妻:「あー、それはそうだろうね。」
青:「今の塾に比べると倍近い料金だからね。しかも、オリジナルカリキュラムだから、頻度を落としづらいだろうし。」
ただ、あの時の妻は、その費用を払う気でいましたからね。
金銭感覚が適当な私が「少し高いな。継続するのが難しくなるかも」と心配する一方で、しっかり者の妻が払う覚悟を決めていたくらいですから、母の愛情というのはそういうものだなと思います。
TOMASが個別指導塾の中で非常に優れた実績、環境を有していることは間違いないと思いますが、今通っている塾の倍の成果を出してくれるかというと、そこは何とも言えません。
受験に限らず、最高クラスのものを望めば選択肢は限られるのですが、そこ1択かと言われたら、全くそんなことはなくて、費用を考慮して満足できる選択肢は他にもあると思います。