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これが・・・塾弁?!

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私と妻、チリ太郎がTOMASさんの施設見学に行ったときのことなので、かなり前の話で恐縮です。

午後6時のアポで1時間ちょっとの滞在でしたので、塾を出たのが7時過ぎ。
そこから家に帰って晩御飯はさすがに遅すぎるので、チリ太郎の大好きなサイゼリアで晩御飯を済ませ、帰途に就きました。

自宅から1駅先の駅。階段を下りてホームに降りた私の目に、かなり違和感のある光景が…。

ホームで立ちながら、左手にお弁当箱、右手に割り箸を持ち、無言で白米を頬張っている女の子がいるんです。
いや、ホームで飲食している人というのは良く目にしますが、多くは片手で食べられるパン類や、ファストフード系の食べ物が多いと思います。
しかし、その子は直立して、ガッツリお弁当を食べていたのです。
しかも、そのお弁当は透明なタッパーに入っていて、コンビニなどで買ったお弁当ではなく、家から持参したお弁当だとわかります。

妻やチリ太郎はこの違和感に気付いていないようでしたが、私はホームのいつもの場所に移動するときにも、その子供から目が離せませんでした。
その子は、背中に青いバッグを背負ってます。そう、でっかいNの文字が入ったやつです。

これが…、噂の塾弁ってやつか…。
私が聞いてた塾弁とはかなり違うスタイルだな…。

というのは冗談で、私は状況が呑み込めずにずっとその子を眺めていました。
すると、その子の斜め後ろにいる女性の素振りから、どうも母親っぽいなと気づきました。しかし、二人は会話を交わしません。

時間的には8時半を過ぎる頃だったかと思います。
未だにあれがどういう状況だったのかわかりません。

その親子が、私と同じ駅で降りたところまで目撃しましたが、そこから乗り換えたのか、同じ駅の利用者であったのか…。
仮に私と同じ駅の利用者であるとするなら、自宅まで1駅と近いのに、ホームで立ち食いしてまでお弁当を消費する理由ってなんでしょうか…。

妻と一緒に、あれこれと想像を巡らせてみましたが、あまりにも奇妙で、これだという筋書きはついに浮かびませんでした。

1つだけ一致した意見としては、
「塾の勉強が大事だとしても、晩御飯は落ち着いて家で食べる生活サイクルにしたいね。」
ってことでした。

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