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Z会小学生コース作文の総括

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昨年の4月からZ会小学生コースの専科作文5年生を受講していたチリ太郎。
同講座は6年生も用意されていましたが、この受講は予定どおり一旦終了としました。
その代わり、6年生からは小学生コースの「中高一貫校作文」を受講しております。

本記事では、遅ればせながら小学生コースの専科作文について、「中学受験対策として役に立つか」という
観点で総括してみたいと思います。

まず、Z会の講座の中で作文講座を中学受験対策として検討される方というのは、公立中高一貫校の受検を意識している方々だと思います。
しかし、メインの「中高一貫校作文」という講座は、6年生にしか設定されていません。
つまり、Z会の考え方として、「試験対策としての作文学習は6年からで十分であり、それまでは小学生コース専科の作文を受講してね」ということなのだと思います。

我が家の場合も、そのような流れで小学生コース専科の作文5年生を4月から受講していたのですが、過去記事にもありますように、チリ太郎の作文学習には本当に苦労しました。
Z会の専科作文は1月に4回の学習頻度になっており、1回の学習時間は40分と案内されていますが、チリ太郎の場合はこの1回の学習に1時間半~2時間半くらい時間をかけていましたからね。
とにかく、苦手分野というのはそういうものかもしれません。

そんなチリ太郎ですが、受講するうちに学習時間は少しずつ短くなっていきました。最終的には1時間程度で終えられることが増えたと思います。(それでも人並み以下かなと思いますが)

それで、教材の感想です。
これは大人目線で見ると、おそらく

「簡単だな」

という感想を持つと思いますし、添削についても

「甘めだな」

と感じると思います。

ただ、毎月の学習の中で、4回目の学習は添削問題への取り組みになるのですが、その課題はバラエティに富んでいて、それ自体は勉強をサポートしている身として、毎回驚かされます。

チリ太郎が1年間に受講した各月の課題を列挙しますと、こんな感じです。

4月「てんさく先生にあなたのことを紹介しましょう。」
5月「グルメレポーターになって、あなたの好きな食べ物を紹介しましょう。」
6月「5音・7音のリズムに乗せて、雨の詩をつくってみましょう。」
7月「自転車と自動車では、どちらが優れた乗り物か、理由も含めてあなたの考えを書きましょう。」
8月「読書感想文を書きましょう。(課題は教材にある物語です)」
9月「あなたの学校の中で『こうすればもっと良くなる』と思うことを探して校長先生宛てに嘆願書を書きましょう。」
10月「あなたはいたずら好きの魔法使いです。あなたは魔法を使って、どのようないたずらをしますか。みんなをあっと驚かせる楽しいいたずらを考えてみましょう。」
11月「アリになりきって、アリの視点で物語を書きましょう。」
12月「最近あなたの身の回りで起こった出来事を、ある新聞の『本日のビッグニュース』というコーナーの記事にしてみましょう。」
1月「過去や未来を行き来できるタイムマシーンを発明しました。これを販売するための宣伝広告を書きましょう。」
2月「お世話になった担任の先生のためにサプライズパーティーを開くことになりました。みんなで意見を出し合うため、あなたの提案をまとめましょう。」
3月「5年生になる直前だった1年前の自分に、手紙を書きましょう。」

なかなか面白いですよね。

受講する前は、もう少し保守的というか、おなじみのテーマが課題になるのだと思っていました。でも、実際には、詩や物語をつくったり、架空の商品についての広告作成など、意表を突くテーマもあります。
ある種、お約束でないだけに、大人の私でも、「今月の課題は何?」と興味が湧きました。

ただ、この専科を受講するにあたり、

「都立中高一貫校受検の対策として」

という思いが強すぎると、「これって役に立つの? 詩とか物語とか関係なくね?」という疑問が湧いてくると思います。
まして、Z会の作文はあまりダメ出ししないので、「できるお子さんをさらに引き上げる」という面では、「物足りない」という印象を持つ可能性が高いです。

チリ太郎に関しては、私立の記述対策も含め、親として非常に焦る気持ちもあったのですが、もともと苦手だったことを急激にやろうとするのは逆効果だと思ったので、Z会小学生コースの作文はたまたまちょうどよい難易度(世間的にはやや簡単だが、チリ太郎にはやや難し目で作業時間がかかる)だったと思います。

結論です。

中高一貫校受検の対策としての作文学習は、文章を書くことに苦手意識がない子ならば6年生からの対策で十分であり、その段階で通信講座をとるなどの対策でもよいと思います。
(公立中高一貫校一本で受検するつもりであれば、なおさら時間は十分あると思われます。)
一方で、「文章を書く」ということ自体に苦手意識のあるような子の場合は、Z会小学生コース専科作文はちょうどよい教材になると思います。

Z会は中学受験コースなどの問題を見ると「レベルが高いな」と思うことが多いのですが、それに慣れてしまうと、小学生コースの教材が「やや物足りない」と感じてしまうと思います。
しかし、子供の苦手教科の場合は思い切って教材のレベルを下げ、それにじっくりと取り組ませるという思い切った判断が必要だと思います。
そういう意味で、Z会の講座はセットで受講するよりも、子供の得手不得手や総勉強時間などを勘案し、単科ごとに受講を検討した方がよく、その中で、書くことに苦手意識のあるお子さんは、作文学習を選択してみるのがよいのではないかと思います。

まとめますと、Z会小学生コース専科作文を

〇おすすめするケース
・子供が文章を書くこと自体に苦手意識がある
・親が作文学習の日に勉強を見てあげられる
・親の意識が高すぎない

〇おすすめしないケース
・子供が文章を書くことを苦にしていない(得意教科を伸ばしたいケース)
・親が子供の学習を見てあげる時間がない
・受験勉強であまり回り道をしたくない考え

私はそんな風に感じました。

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