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公立の親に私立の子

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先日、チリ太郎の学校の実力テストについて記事を書きました。

もう3年目なのですっかり慣れてしまったのですが、改めて考えてみると私立中学の教育って気を付けておかなければならないことが多いなと思います。
そんな気持ちで本記事を書いています。

私は地方の公立高出身で、学歴は地方国立大程度です。
自分自身を基準とした感覚ですが、私の出身高校は地方の都道府県の中で「県内屈指」ではなく「地域トップ校」レベルです。
地方ではありがちですが、居住地の「最寄りのトップ校」に進学するパターンで、最終学歴は大したことなくても、このレベルだと中学校のときの成績は「5段階評価のオール4は確実に超えていないといけないレベル」(実際はオール4では少々厳しいレベル)です。

そんなわけで、今は平凡な私も、中学生時代はそこそこ優秀な子の部類に入っていました。

今の教育がどうであるかはわかりませんが、私の中学生の頃は学校で行われる定期テストなどは、基礎的な内容が多かった印象があります。
もちろん、高校受験の試験も基礎的な内容で、私自身、「これ、全然差がつかないじゃん」と思った記憶があります。
まあ、私の地域では面接試験もありましたが、結局、こうした流れから実質的に「内申点が物を言う」状態であったのは明白でした。それは誰もが感じていたところです。

ですので、私のように凡庸な者でも、中学時代の学校のテストでは「90点台が普通」「悪くて80点台」ぐらいの感覚です。
テスト内容が基礎的なものですので、「授業内容を復習していれば点が取れる」という感覚がありました。
これ、どの都道府県でも公立中学校は似た傾向があるのではないかと思います。義務教育ですしね。

この「悪くても8割」という感覚は、意外と自分の中に今でも残っています。
基礎的な問題なので、1割や2割間違いがあったとして、そこは勉強が足らなかったということで復習して、このサイクルを繰り返しながら中学3年までいくわけです。
「各年代で理解すべきことを着実に理解する」という学習指導要領的な考え方では、とても理想的な教育だと思います。

一方、チリ太郎の学校のような私立学校。

これはその学校のカラーもあると思いますが、定期テストでも実力テストでも、時々とんでもなく平均点が低い教科が出現します。
ある程度できる子ばかり集まっているのに、その中のテストで平均30点台なんてことがザラにあります。

そういうところを見ても、全然次元の違うことをやっているなと思わされます。

自分が気をつけなければいけないと新ためて思ったのは、例えば平均が30点の教科があって、まさに我が子が30点を取って帰ってきた場合、そのテストは7割間違えているわけです。
これ、公立中学出身者からすると、「テストで間違えたところは復習しないと」ってことになるのですが、認識を間違えたままそれを強要してはいけないってことですね。

「私立学校の生徒は、基礎的な学習ばかりしているわけではない」
同様に、「テストも基礎的な内容ばかりとは限らない」

ということです。

それを踏まえず、
「テストで間違える=基礎力に不安がある」
「だからテストの見直しは必須」
「同じ間違いをしないよう、復習が必要

という条件反射的な対応をしてよいものか?

私がチリ太郎の様子を見ていて思うのは、そういう対応はNGっぽいなということです。
敢えてやるなら、親がちゃんとテスト問題を見て、基礎的な問題を抽出してやり直しをさせるのですかね。(できませんけど)

ということで、親が公立教育で育ち、子を私立に入れてしまった場合、まだ中学とはいえ親的には「未体験ゾーン」であることを自覚しなければいけません。
ですから、「自分の経験や常識」で測らず、「子の感覚」で大丈夫か大丈夫でないか、順調であるか躓いているかを判断しなければいけないと思います。

我が家の場合、中学2年ぐらいからは学業が順調であるかどうかは本人の感覚に任せてしまっています。
今は慣れましたし、先日の実力テストのように、とてつもなく低い平均点の教科が出現すると、チリ太郎といっしょに笑っています。

公立校の常識は私立校には当てはまらないし、逆も然りです。
異なる教育を受けて育った親が変に介入すると、却ってよくないことになりかねないギャップがあるなぁとつくづく思います。

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