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不振は不振として受け入れて

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いつも愉快な記事を提供してくださっているジャーナル・ギャップさんのブログで、立て続けに気になる記事が投稿されました。

御三家の宿命
http://journalgap.blog.fc2.com/blog-entry-2180.html

駒場東邦の不振はまだ続くのか?
http://journalgap.blog.fc2.com/blog-entry-2182.html

開成の怪物じみた強さ……しかし謎は残る
http://journalgap.blog.fc2.com/blog-entry-2187.html

それぞれの記事にコメントをしようと思っていたのですが、思っていたより(ダラダラと)長くなりそうであり、それなら自分のブログで記事にした方が迷惑がかからないということで記事化する次第です。

まず、1番に触れなければならないのは、駒東の不振についてですね。
これは、学歴厨的視点であれば「東大合格者数」という絶対的な指標がありますので、明確に「不振」と言っていただいた方がスッキリするというものです。
よくある弁明として、「当校は東大合格者数を進路指導の指標とはしていない。そもそもそうしたことを競う気持ちも無い」というスタンスをとる学校が多いと思います。
ただ、そうした弁明が本心に偽りの無い見解であったとしても、世間は簡単に「凋落」というレッテルを貼ります。かつての武蔵がそんな感じだったのではないでしょうか?

そんなわけで、その「不振」という言葉を受け入れたとして、では何故東大合格者数が伸ばせないのか?
JG氏は過去のスキャンダルなどが影響していることに触れ、入口偏差値の推移から「そろそろ底打ちか?」との予想を立てておられます。

確かに非常にシンプルな説として、「優秀な生徒を確保できれば、出口実績も伸びる」という考え方があり、それは進学実績の大きな要素の1つにはなっていると思います。
ただ、駒東のような2番手校が悩ましいのは、「放っておいても優秀な人材が入ってる環境ではない」ってことですよね。
この点が開成や筑駒、あるいは神奈川トップである聖光や千葉トップである渋幕とは環境面で大きく異なるところです。
同じ通学可能圏内の学校と、「優秀層の奪い合い」になっていることは間違い無いと思います。
具体的には…、都内なら麻布や海城、神奈川方面からも通えるという意味で聖光の存在が大きく影響していると思います。
踏み込んで言いうなら、駒東はこの優秀層獲得競争で近年劣勢になっていた可能性が高いのでしょうね。

ただ、この中で海城は入試日が複数(2/1と2/3)あり、聖光も2/2入試であることから、競合関係とは異なる関係性ですね。
完全な競合関係にあるのは麻布ということになりますが、この競合関係はよく言われている説ではあります。(校風はかなり違うのですけどね…)

まあしかし、私は少し別の要因を提起したいと思います。

私が思うのは、「東大の入試傾向の微妙な変化に対して、駒東の指導方針がマッチしていないのでは?」ということですね。
いや、学校のせいという言い方は良くないですね。
東大受験を目指している受験生の対策が甘いのではないか?ってことですね。(メッチャ偉そうだから言いたくはないのですが…)

これは本当にシンプルなことでして…

「もっと英語の対策をしなきゃダメ」ということ。
また、学校はそのことをしっかり生徒に伝えないとダメなのではないかということですね。

東大2次の傾向って、非常にシンプルに言えば、
文理共通して「英語」は一定の点数を稼がなければならない「落とせない教科」であり、その上で、
文系なら、ライバルで弱みを持っていそうな「数学」で差をつけるとか、
理系なら、「理科」2教科の仕上がり度とか、「国語」の古典で差をつけようとか、
付加的な攻略方針があるわけです。

駒東はもともと理系志向の生徒が多い学校ですので、東大受験においても理系志望者が多いと思います。そこで近年の東大受験の傾向なのですが、正直、数学の難易度が限界を超える難しさであると言えます。
それはもう、中途半端に数学が得意でも差がつかない難易度で、そこに何らかの意図があると勘ぐる人もいるぐらいです。
そうした中で、合格最低点を超えるためにどこで得点を取るかといえば、「英語」ですよね。これは昔からそういう傾向だと思いますが、近年は「英語」の重要度がより高くなっていると思います。
そういうところで、駒東生の受験対策がマッチしているか?
英語を万全に仕上げないまま東大受験に特攻してやしないか?
ということは再点検した方がよく、
近年の「不振」はそんなところにも起因しているのではないかと思うわけです。

まあ、そんなことは教員の皆さんもよくご存じのこととは思いますので、既に対策らしきことはされているのだと思いますけどね。
ただ、やっぱり受験生の意識ですよね。
実力相応や実力より余裕のある大学を受験する場合は、総合的に学習を進めて押し切ることができます。しかし、東大のようにトップが鎬を削る受験では、自身の得点プランを明確に立てて、そこから逆算した対策・仕上げをしないと、「東大受験に特化した仕上げ」を意識しないと歯が立ちません。

能力の違いはそんなに大きく無いはずです。
少なくとも、他校生にかなわないような差は無いはずです。
問題は、高校に入ってからの勉強方針の立て方、
もう少し長い目で見れば、中1の頃から積み上げていくべき教科の優先順位、
そういったところで仕上げにロスが生じて、結果としてライバルに負けてしまっている可能性があると思っています。

まあしかし、そうした東大の入試傾向との相性の問題は、傾向の変化でガラリと変わる可能性もあります。
ですので、大学入試ごときに学校のカリキュラムとか、長期的な生徒指導が影響されてはいけませんよね。学校は学校であり、決して「予備校」ではないのですから。

そういう意味で、開成の東大合格者数は「鉄緑会頼みの実績」などと揶揄されることもあるのですが、ある意味、「気持ちよいほどに切り分けができている」ということでもありますよね。
むしろ、開成生の鉄緑会加入率を上回るぐらいして、恥も外聞もなく使えるものは使い倒して「合格してやろう」という意気込みがあったら、駒東に限らず、その他のランキング上位校の結果もかなり違ってくるのではないのでしょうかね。

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